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小田のどんど焼きの物語

小田のどんど焼きの物語 ギャラリー
小田のどんど焼きの物語

来年は2025年1月18日(土)に行う、小田の「どんど焼き」。
これは意外にも、わりと最近に始まった行事です。
でもそこには脈々とした地域のつながりを感じさせる物語がありました。
この記事では創設者の方に取材をお受けいただけたので、そこで伺ったお話を共有します。

小田のどんど焼きのはじまり

1989年の新年、当時は団体旅行が流行っており、地域の仲間たちと栃木方面に出かけたとのことです。
そこで偶然に巨大なやぐらを見かけて主催者にお話を伺い、どんど焼きについて知りました。
それまで小田では、正月飾りは各家庭が畑の隅で燃やしていたそう。
ならば「これを小田でもやってみよう」とその場で企画が立ち上がり、小田のどんど焼きがはじまりました。

1回目こそ町はずれで行いましたが、2回目からは子どもたちとの正月行事として小田小学校の校庭でどんど焼きを始めたそうです。
最初から今のサイズの巨大なやぐらを組み、火付けは小学生6人が行うことが暗黙のルールでした。
そして火が鎮まってきたら、篠竹の先に付けた餅を焼き、無病息災を祈願していただきます。
小田城跡が整備された20回目からは、場所を小田城跡遺構復元広場に移しました。

そんな風に、毎年続けてきましたが、年々年はとるもの。
32回目からは若手の七色武士のみなさんに順次引き継ぎ、今に至ります。

人のつながりと創造力

この日の取材は、ご自身が焼き芋のお店を出しているという宝篋山小田休憩所にて行いました。
初冬の登山帰りのお客さまがひっきりなしに訪れ、和やかな会話を楽しんでいらっしゃいました。
「思い出に残っていることは?」の問いに、「う~ん、何十年も無事故でやれたことかなあ。」と。
そして「そういえば、午前中あいつ(七色武士さん)が来てたんだよ。」「今年もどんど焼きを見に来てって言ってた。」なんて、年代を超え脈々と受け継げていることは、筆者は特別なことだと思うのだけど。

古くからの伝統行事も素晴らしいですが、それも始めは誰かが「最近始めたこと」だったはず。
いつの時代でもこうした人のつながりや創造力のたくましさには、感動すら覚えます。
それをきっと、「文化」と呼ぶのでしょう。

より詳しい情報が得られる、どんど焼きのホームページと七色武士さんのSNSには下記から入れます。
よろしければ、小田の「どんど焼き」にお越しください。
鎮火する頃(16時半から17時くらい)には、お餅(持込可)が焼けます。

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