小田の南東隣りの大形は、日本武尊が訪れたという伝承の残る地。
そのゆかりを伝える鹿島神社境内のいちばん奥にある愛宕神社で、万灯祭が執り行われました。
夕暮れになるとたくさんの地元の方々が参道に集まり、山車の出立の準備を始めていました。
山車の前には華やかな「大万灯」。
繊細な切り絵の万灯が、色とりどりの花をあしらった竹ひごをまとっています。
区長の提灯に先導された子どもたちが山車を引き、お囃子の行列が続きます。
小田のお囃子と似ているのに、どこかしっとりと雅な印象の節回しです。
緩やかに歩みを進めるたび、大万灯がゆらりゆらりと揺れていました。
大通りに出てからは子どもたちが山車に乗り込み、お囃子を奏でます。
両側には手作りの万灯が立ち並び、愛宕神社への道を照らしていました。
一の鳥居の前では、大人たちが大万灯を山車から外し、担いで階段を上がります。
続いて太鼓が上がってくると、いちばん奥の愛宕様の前でお囃子を奉納しました。
「これ、あげるよ」
と地元の方が花の付いた太い竹ひごを丸め、わたしの首にかけてくださいました。
「愛宕神社だから、火伏せのご利益がある」
それから、
「今日はこれから、第二部の余興だ」
と、もう表情が緩んでいました。
記者:めーさん

