夜8時、静まり返った小田東部八坂神社の境内に、次々と人が集まってきました。
「こんばんはー」「おぅー」とあいさつを交わし、
それぞれがテキパキと床を掃き、楽器を並べていきます。
祭りの進行を伝えるお囃子
この日は平日。
子どもはおらず、実力者ぞろいの本気の練習です。
大太鼓、小太鼓のほか、鼓(ツツミ)や笛も入れて、御神輿(ゴジンコ)囃子が始まりました。
これは荒ぶるスサノオを鎮め、八坂神社にお戻りになっていただけるよう、
「宮入り」の場面で祈りを込めて鳴らされます。
遅過(ノロスギ)、双ツ(フタツ)、欧過(オオスギ)という3曲構成の、
小田に古くから伝わる雅なお囃子です。
当日はお神輿がこの交差点を過ぎたら双ツ、八坂神社に入ったら欧過、と切り替わるので、
お神輿がいまどこにいるのか、何をしているのか、見えてなくても分かります。
小田祇園祭は、祭りの段取りがお囃子を通して伝えられています。
だから一人ひとりが言葉を交わさなくても、その意図をくみ取り、粛々と進行していきます。
祭りを彩る、今年の音色
御神輿囃子のあとは、
祭りで何かを始めるときに奏でられる、「参切(サンギリ)」が奏者を代えて続きました。
叩く姿勢も、バックストロークも、一人ひとり違います。
そのためか、響きがきれいな方、音が前に飛ぶ方、アタック音の大小まで、
比べてみると実に個性的。
去年に比べて急に、大太鼓の重低音が響くようになっていた方もいます。
音作りにはそれぞれにこだわりがあって、研究しているのだと伺いました。
当日朝から顔合わせが始まる前まで、
小田東部区の希望があったお宅を、一軒一軒この曲を奏でて回ります。
練習でさえ一曲叩くと、息が切れているのが分かります。
本番はさらに真夏の炎天下。
お迎えするお宅の一部が休憩場所を提供するなど、まちを挙げて支えています。
小田祇園祭は2026年7月18日(土)に開催されます。
祭りの流れや見どころ、今年の予定は、こちらの記事でご紹介しています。
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小田祇園祭に関する記事は、こちらからご覧いただけます。
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